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タグアーカイブ: 会社史

「ねんりん」(大日本印刷株式会社CDC事業部年史センター、1972~1988)に見る海外の会社史、海外向け日本企業の社史

26 水曜日 2月 2014

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社史, 会社史

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This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.

大日本印刷株式会社CDC事業部年史センターが1972年(第1号)から1988年(第30号)まで発行していた小冊子に「ねんりん」があります。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000030636-00

創刊号(1972年4月発行)第1ページの同社取締役加藤美方氏による「発刊にあたって」には、「この小紙が、みなさま方の年史編集に多少とも参考になり、座右に置かれまして、ご活用いただければ、望外の幸せ」とあります。

「ねんりん」第30号の「『ねんりん』30号までの年輪:総目次を兼ねて」と「総索引」から海外における会社史と日本の社史の相違に関する記事を拾ってみました。

【1】「外国会社の社史」 小林薫(産業能率短期大学教授、経営評論家) 第6号(1973年7月)

日本の社史との違いとして
①海外では10年や20年のスパンでは会社史をまとめない。50年ぐらいのスパンで作る。
②筆者は海外の場合、第三者、あるいは第二・五者ぐらいの(会社との)距離感のある外部のプロに依頼する場合が多い。
③人間史に主眼を置こうとすることが多い。
の三つを上げています。

日本の社史は、「あまりにも中立的、あまりにも超党派(バイバーティザン)、そしてあまりにも、事実列挙に終始したのではなかったろうか」と指摘しています。海外の会社史は押し並べて明確な史観を打ち出しているということのようです。その理由に次の4つの要因を上げています。(原文のママ)

(1) 社史を単にセレモニーやお義理として作成する
(2) 濃厚なPR意識の欠如
(3) 社史担当部門を人事吹き溜まり的なものとして処理する
(4) 日本の企業経営そのものの総もたれ性と、あいまい性の反映

【2】「『海外向け社史』への期待」 中川敬一郎(東京大学名誉教授、経営史学会会長) 第25号(1985年11月)

著者はかねてより日本企業の真の姿を海外の人々に理解してもらうには社史を読ませるのがよいと考えてきました。しかし、海外の人々に社史を読んでもらうのも容易なことではない、なぜならば、海外では著者責任の明白でない刊行物(発行者が企業自身である社史もこれに含まれる)に対する信頼性が低いことが一つ。また、日本の社史がバランスのとれた記述を重視しすぎ、会社の発展のきっかけとなった重要な意思決定の過程とその意思決定にもとづく経営努力にあまり重きを置いていないことにあるとみているようです。

著者の親しい海運経済学者の提言が引用されています。

「有能な海運経済学者を育てるためには、若い研究者にまず海運会社の社史を執筆させるべきである」

年史作成の目的はいったい何であるのか考えざるをえません。

【3】「海外の社史」  第27号(1987年10月)

これは無署名の記事です。【1】の小林薫氏の文章と、米川伸一「社史の国際比較」(日本経営史研究所『経営と歴史』1983年)の二つの文献を参考にした記事です。

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東京・亀戸天神

小冊子「会社史への提言」(日本経営史研究所発行、1979?)

26 水曜日 2月 2014

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社史, 日本経営史研究所, 会社史

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This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.

財団法人日本経営史研究所発行の小冊子「会社史への提言」について記録しておきます。

奥付けがない、16ページほどの小冊子です。発行年月日も不明ですが、「はじめに」の文末に「昭和54年10月」とあります。おそらく1979年発行と推定されます。

「はじめに」によると「この小冊子では、分野の異なる七人の専門家に会社史にたいする期待や意見を率直に述べていただきました。会社史の最も熱心な読者でもあるこれらの方々の提言を、当研究所も真摯に受け止めて、今後の活動に生かしてゆきたいと考えております」という発行の趣旨が述べられています。

目次は以下の通り。数字はページ番号です。

「会社史への提言」目次

はじめに 1 
「社史」再々論 中川敬一郎 2
企業史への期待 土屋守章 4
三つの顔をもつ会社史 羽間乙彦 6
彼我の企業史に想う 米川伸一 8
執筆者としての経験から 柴垣和夫 10
社史雑感 森川英正 12
『日本窒素史への証言』が提起するもの 大野力 14
日本経営史研究所事業案内 16

ユネスコ世界遺産ベルラ(Verla)製紙工場跡

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