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昨日(2013年12月7日)、東アジアアーカイブズ共同研究会主催セミナー「銀行アーカイブズの現状と課題」でお話させていただきました。
私のテーマは「海外における銀行アーカイブズ概観」です。最初にお話が来たときは、「海外の銀行アーカイブズについて話を」ということでした。「なぜ銀行アーカイブズ?」と思いつつ、海外の銀行アーカイブズの機関情報・資料情報といったリソースについてお話しいたしました。あくまでoverview、「概観」です。
当日の配布資料を掲載します。
20131207海外における銀行アーカイブズ概観(松崎)
【別紙①】ICAディレクトリからみた銀行アーカイブズ
【別紙②】欧州銀行・金融史協会(EABH)会員
【別紙③】HSBCアーカイブズ変遷図
このほかに【別紙④】を配布しました。これはHSBCアーカイブズの利用条件に関する文書で、下記URLからダウンロードしたものです。
Conditions of access (下記ページの真ん中あたりにあります)
http://www.hsbc.com/about-hsbc/history/hsbc-s-archives
ICAメンバーディレクトリからみた銀行アーカイブズをgoogle mapで表現してみたのは、こちらです。
https://mapsengine.google.com/map/edit?mid=z9zFQRtOpRgc.ksm_ClIErhw
配布資料に記載をいたしませんでしたが、英国国立公文書館(TNA)のNational Register of Archives (NRA)に討論の中で言及しました。記録資料の所在情報に関するたいへん優れたデータベースだと思います。
http://www.nationalarchives.gov.uk/nra/aboutapps/nra/about.htm
NRAに関してはTNAのNRA担当者Dr Norman Jamesによる論文 Private Archives in the United Kingdom を森本祥子さんが翻訳されております(日本語タイトル「イギリスにおける民間アーカイブズ:その保存へのとりくみ」)。間もなくパブリッシュされるとうかがっております。
またICASBLの運営委員であるAlison Turtonが編纂に関わった書籍(Business Archives Councilの叢書の一冊) British Banking: A Guide to Historical Records, Ashgate, 2000 はイギリスの銀行関係記録資料の所在と概要を記したガイドです。663ページに及ぶ記録資料所在情報の組織化に圧倒されます。(セミナー会場で参加者に手にとってご覧になっていただきました)
会場にはARMAインターナショナル東京支部理事の渡邊健さんも参加してくださいました。ながらく銀行に勤務されたご自身の経験に基づくお話はたいへん参考になりました。例えば、銀行における現用記録管理はしっかりしている点、日本のメガバンクは過去20年あまり合併・統合を繰り返し、歴史遺産をアイデンティテイ構築やブランディングに活用することが困難である点、さらにHSBC等はグローバルレベルで競争優位性を争っているが、日本のメガバンクはもう少しローカルな存在であるという点、などです。渡邊さんがご自身のブログで本セミナーについて取り上げておられます。
渡邊健さんのブログ
http://ameblo.jp/tsuyoshiwatanabe/entry-11721754154.html