記録管理に関する国際標準ISO15489(初版は2001年)はオーストラリアの国家標準AS4390が元になったことはよく知られている。オーストラリアの専門家たちによる解説スライドによると、AS4390は品質マネジメントの国際規格(標準)ISO9000にリンクしているとある。(下記スライド3枚目)
Recordkeeping Standards Adrian Cunningham, Sue McKemmish, David Roberts and Barbara Reed (updated March 2004)
http://www.sims.monash.edu.au/subjects/ims5010/topics/ims5010t2-2004_files/rk-standards-as-iso2.pdf
ISO9000シリーズの用語の定義は、ISO8402:1986 「品質-用語」としてまず制定された。最新版はISO9000:2015である。ISO9000:2015はJIS Q 9000:2015としてJIS化されている。
ISO15489:2001はJIS X 0902: 2005、ISO15489: 2016はJIS X 0902: 2019である。
そこで引き続き、recordやdocumentがどのように定義されているのかを見てみる。(関連する用語も取り上げる)
ISO9000:2015/ JIS Q 9000:2015
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Q+9000%3A2015
(NDLサーチ、Cinii Booksでヒットしなかったので版元へのリンク)
対象(object)、実体(entity)、項目(item)・・・「認識できるもの又は考えられるもの全て」
データ(data)・・・「対象に関する事実」
情報(information)・・・「意味のあるデータ」
文書(document)・・・「情報及びそれが含まれている媒体」
※例 記録、仕様書、手順を記した文書、図面、報告書、規格
※注記1 媒体としては、紙、磁気、電子式若しくは光学式コンピュータディスク、写真若しくはマスターサンプル、又はこれらの組合せがありうる。
(注2以下略)
組織(organization)・・・「自らの目標を達成するため、責任、権限及び相互関係を伴う独自の機能をもつ、個人又はグループ」
(注1以下略)
文書化した情報(documented information)・・・「組織が管理し、維持するよう要求されている情報、及びそれが含まれている媒体」
(注1以下略)
記録(record)・・・「達成した結果を記述した、又は実施した活動の証拠を提供する文書」
(注1以下略)
規格(標準)の世界の用語では「記録」は「文書」の一部である。
ISO8402:1986はまだ参照できていないので、次回はこれについてを考えている。