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~ Archives Studio 記録を活かす

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月別アーカイブ: 12月 2019

ISO9000シリーズにおける「文書」と「記録」に関するメモ

07 土曜日 12月 2019

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記録管理に関する国際標準ISO15489(初版は2001年)はオーストラリアの国家標準AS4390が元になったことはよく知られている。オーストラリアの専門家たちによる解説スライドによると、AS4390は品質マネジメントの国際規格(標準)ISO9000にリンクしているとある。(下記スライド3枚目)

Recordkeeping Standards Adrian Cunningham, Sue McKemmish, David Roberts and Barbara Reed (updated March 2004)
http://www.sims.monash.edu.au/subjects/ims5010/topics/ims5010t2-2004_files/rk-standards-as-iso2.pdf

ISO9000シリーズの用語の定義は、ISO8402:1986 「品質-用語」としてまず制定された。最新版はISO9000:2015である。ISO9000:2015はJIS Q 9000:2015としてJIS化されている。

ISO15489:2001はJIS X 0902: 2005、ISO15489: 2016はJIS X 0902: 2019である。

そこで引き続き、recordやdocumentがどのように定義されているのかを見てみる。(関連する用語も取り上げる)


ISO9000:2015/ JIS Q 9000:2015
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Q+9000%3A2015
(NDLサーチ、Cinii Booksでヒットしなかったので版元へのリンク)

対象(object)、実体(entity)、項目(item)・・・「認識できるもの又は考えられるもの全て」

データ(data)・・・「対象に関する事実」

情報(information)・・・「意味のあるデータ」

文書(document)・・・「情報及びそれが含まれている媒体」
※例 記録、仕様書、手順を記した文書、図面、報告書、規格
※注記1 媒体としては、紙、磁気、電子式若しくは光学式コンピュータディスク、写真若しくはマスターサンプル、又はこれらの組合せがありうる。
(注2以下略)

組織(organization)・・・「自らの目標を達成するため、責任、権限及び相互関係を伴う独自の機能をもつ、個人又はグループ」
(注1以下略)

文書化した情報(documented information)・・・「組織が管理し、維持するよう要求されている情報、及びそれが含まれている媒体」
(注1以下略)

記録(record)・・・「達成した結果を記述した、又は実施した活動の証拠を提供する文書」
(注1以下略)


規格(標準)の世界の用語では「記録」は「文書」の一部である。

ISO8402:1986はまだ参照できていないので、次回はこれについてを考えている。

recordor(deponentia)に関するメモ

06 金曜日 12月 2019

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4月からラテン語を学習中だ。使っているテキストは、Etsuji Matsumoto, LINGVA LATINA。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I002704254-00

全24課で、ようやく23課までたどり着いた。時、法、人称すべての形を持っていない、不完全動詞として、まずmemini(憶えている)が取り上げられている。

「メメント・モリ」の「メメント」の部分はこのmemini(発音はメミニ)の命令法単数です。
https://www.latin-is-simple.com/en/vocabulary/verb/7057/?h=memento

この動詞は現在のことを表すには、通常の動詞の完了語尾を、未完了には過去完了の語尾を、未来には未来完了の語尾を用いる。過去を表すことができない。
https://www.latin-is-simple.com/en/vocabulary/verb/7057/?h=memini

過去を表す方法としてテキストは次のように記している。(94頁)

「過去の意味を表すには recordatus, sum, eram(<recordor)を用いる. 又は mihi venit in mentem.)」

Mihi venit in mentem. は「私の心の中に来ました」の意味。

recordorはデポネンシアと呼ばれる動詞の一つで、「形(活用)は受動態と同じく」「意味は能動」という性質を持つ。

recordorの活用
https://www.latin-is-simple.com/en/vocabulary/verb/5946/?h=recordor

ラテン語やロマンス語系の言葉では、英語のdocumentやarchiveと親戚と思われる単語を目にすることがあるけれども、recordの親戚に(見た目)思われる単語に出くわしたことがなかった。なので、meminiの説明で、recordorが登場した時は「おぉっ!」と思わず小さく叫んだ。意味は上のリンク先にあるように、

to think over
to call mind
to remember

「思い出す」「想起する」といったところ。

『英語語源辞典』https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002847394-00
のrecordの項には

「(O)F recorder……// L recordari ← RE- (A) +cord-, cor (’HEART’)」とある。

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