この論文は、著者が学習院大学に博士学位(アーカイブズ学)請求のために提出した論文で、著者は本論文を以って本年(2014年)3月8日に学位を取得されました。
http://glim-re.glim.gakushuin.ac.jp/handle/10959/3453
http://glim-re.glim.gakushuin.ac.jp/bitstream/10959/3453/1/abstract_K239.pdf

論文審査の結果の要旨の冒頭には次のようにあります。

「2008年4月に「アーカイブズ学」の名を冠する日本初の大学院課程として設置された学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻にとって、2本目となる博士学位請求論文である。以下詳しく述べるように、本論文は日米両国における行政機関を中心とした記録文書管理システムの発展過程を明らかにするという、優れてアーカイブズ学的なテーマに正面から取り組んでおり、研究蓄積が必ずしも多くない日本のアーカイブズ学にとって、極めて重要な成果をもたらすものであるのみならず、国際的にも高く評価できる内容となっている。」
http://glim-re.glim.gakushuin.ac.jp/bitstream/10959/3453/2/ref_abstract_K239.pdf
(論文審査の結果の要旨)

[目次]

序章
第1章「記録管理システムの諸側面」
第2章「情報探索システムとしての米国型文書整理法」
第3章「文書整理者の拡大と学校教育」
第4章「米国国立公文書館における資料探索システムの形成」
第5章「評価選別システムの成立と米国国立公文書館」
第6章「集中管理概念の変容とレコードセンター」
第7章「日本における米国型記録管理システムの受容」
第8章「日本占領行政の中の記録管理システム」
第9章「戦後文書管理における保存と廃棄」
終章

「戦後日本の文書管理においては、なぜ不用文書の廃棄のみが重視され、アーカイブズの保存が重視されなかったのかについて、米国のレコード・マネジメント概念の受容との関連を軸に考察した」(抄録より)という第9章にとりわけ興味をひかれます。

公開、公刊が楽しみです。

NARA