委員を務めている日本アーカイブズ学会の2024年度大会が4月20日(土)と21日(日)の両日、学習院大学で開催されます。オンライン(Zoom)を併用したハイブリッド形式です。
SIGに関心を持つ方々の交流のための場「SIGフォーラム」を今年度より開設します。協賛会員出展と同じ401教室です。
日本アーカイブズ学会2024年度大会開催概要および参加登録について

30 土曜日 3月 2024
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委員を務めている日本アーカイブズ学会の2024年度大会が4月20日(土)と21日(日)の両日、学習院大学で開催されます。オンライン(Zoom)を併用したハイブリッド形式です。
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28 金曜日 4月 2017
出版後間もなくご紹介いただいた方々ありがとうございました。その後2016年度末に少なくとも3本の書評が公刊されました。いずれも丁寧にお読みいただいたことが伝わってくるもので本当にありがたく感じています。ある程度長い分量の書評記事では、批判や問題提起といったものも提示されて、今後この分野での研究や執筆を進めて行くうえで、たいへん参考になるものと思われます。以下箇条書きですが、いくつかメモしておきます。
・オリジナルの英語原文と対象しながら読んでくださった富永さんからは、本書は「標準的教科書というよりは議論の書」であり、オリジナル版も翻訳版もよみずらい。その理由は標準的な考え方と原著者独自の考え方を弁別しながら読まねばならない点がひとつ。もうひとつは原著者の実務経験を反映した「詳細なガイダンスと、より抽象度の高い議論とが本文中に混然一体となっている点」(富永、80ページ)
・実務の「ハンドブック」であるならば、やはり原語をカタカナ表記した用語に置き換えるのではなく、日本の現場で用いられている、「自分たちが使用している用語への『再翻訳』表現が必要」(秋山、69ページ)
・本書では「現秩序を保持するという原則」は紙の世界のレコードに関するものという立場だが、コンテクストを把握するうえでこの原則は重要であり、レコード形式の如何を問わないのではないか。「最終的には個別に判断することになる」のではないか。(渡邊、89ページ)
・「証拠的価値」を「情報的価値」「情報提供用ドキュメント」(本書中の「情報プロダクト」に相当)よりも「優先することを強調し過ぎることに若干のリスクを感じる」(渡邊、90ページ)
・日本のアーカイブズ学におけるappraisalあるいは「評価選別」の今後(渡邊、90ページ)
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◎富永一也 『記録と史料』(27):2017.3
http://www.jsai.jp/kanko/kaisi/kaisi27.html
◎秋山淳子 『レコード・マネジメント』(72):2017.3
https://www.jstage.jst.go.jp/…/72/0/72_68/_article/-char/ja/
◎渡邊健 『GCAS report = 学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻研究年報』(6):2017.2
◎山田敏史 専門図書館協議会『専門図書館』 (281):2017.1 http://www.jsla.or.jp/publication/bulletin/no281/
◎藤吉圭二 『アーカイブズ学研究 』日本アーカイブズ学会, (25):2016.12
https://ndlopac.ndl.go.jp/F/?func=full-set-set&set_number=188163&set_entry=000001&format=999
◎中島康比古 『情報の科学と技術』情報科学技術協会, (66):2016.11
https://www.jstage.jst.go.jp/…/66/11/66_…/_article/-char/ja/ http://doi.org/10.18919/jkg.66.11_601
◎石井昭紀 『情報管理』科学技術振興機構, Vol. 59 (2016) No. 7 p. 498
https://www.jstage.jst.go.jp/…/…/7/59_498/_article/-char/ja/ http://doi.org/10.1241/johokanri.59.498
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『レコード・マネジメント・ハンドブック : 記録管理・アーカイブズ管理のための』 エリザベス・シェパード、ジェフリー・ヨー共著 【編・訳】森本祥子、平野泉、松崎裕子 【訳】清原和之、齋藤柳子、坂口貴弘、清水善仁、白川栄美、渡辺悦子
http://www.nichigai.co.jp/cgi-bin/nga_search.cgi?KIND=BOOK&ID=A2611
15 水曜日 2月 2017
タグ
ARMA, アーカイブズ, レコードマネジメント, ECM
エリザベス・シェパード、ジェフリー・ヨー共著、森本祥子他編訳『レコード・マネジメント・ハンドブック : 記録管理・アーカイブズ管理のための』
http://www.nichigai.co.jp/cgi-bin/nga_search.cgi?KIND=BOOK&ID=A2611
http://www.nichigai.co.jp/PDF/2611-2.pdf (PDF)
https://ndlopac.ndl.go.jp/F/?func=full-set-set&set_number=583389&set_entry=000003&format=999
に関する森本先生の講演会の記録を掲載したARMA東京支部編『Records & information management journal : the information management professionals』第32号(2017年1月)が刊行されました。
(東京大学文書館准教授)
「定例会報告 レコード・アーカイブズ一貫システム構築の視点」
『Records & information management journal : the information management professionals』ARMA東京支部, (32):2017.1
⇒『レコード・マネジメント・ハンドブック : 記録管理・アーカイブズ管理のための』の編訳者代表の森本祥子先生の講演録です。
講演の主催者で掲載誌を発行するARMAインターナショナル東京支部は会員制をとる専門団体です。「記事本文コピーサービス」 があるとのことです。有償で記事を取り寄せることができるようです。
http://www.arma-tokyo.org/rimjournal.htm
同書に関して現在までに発行された解説、書評・紹介、その他参考文献をまとめました。
【書評・紹介】
(公益社団法人日本文書情報マネジメント協会ECM委員会委員長、株式会社イージフCTO)
「図書紹介 『レコード・マネジメント・ハンドブック:記録管理・アーカイブズ管理のための』」
『情報管理』科学技術振興機構, Vol. 59 (2016) No. 7 p. 498
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/59/7/59_498/_article/-char/ja/
http://doi.org/10.1241/johokanri.59.498
「『レコード・マネジメント・ハンドブック-記録管理・アーカイブズ管理のための』エリザベス・シェパード,ジェフリー・ヨー 著」
『情報の科学と技術』情報科学技術協会, Vol. 66 (2016) No. 11 p. 601
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/66/11/66_601/_article/-char/ja/
http://doi.org/10.18919/jkg.66.11_601
(追手門大学教授)
「レコード・マネジメント・ハンドブック : 記録管理・アーカイブズ管理のための エリザベス・シェパード、ジェフリー・ヨー共著 【編・訳】森本祥子、平野泉、松崎裕子 【訳】清原和之、齋藤柳子、坂口貴弘、清水善仁、白川栄美、渡辺悦子」
日本アーカイブズ学会 編『アーカイブズ学研究 』日本アーカイブズ学会, (25):2016.12
https://ndlopac.ndl.go.jp/F/?func=find-c&=&=&=&=&=&=&ccl_term=001%20%3D%20027852266&adjacent=N&x=0&y=0&con_lng=jpn&pds_handle=&pds_handle=
(日本レコードマネジメント株式会社)
「レコード・マネジメント・ハンドブック―記録管理・アーカイブズ管理のための」
専門図書館協議会機関誌委員会 編『専門図書館』, 専門図書館協議会(281):2017.1.
http://www.jsla.or.jp/publication/bulletin/no281/
ご執筆のみなさま、ありがとうございました。
【その他】松崎が書いた、出版までの経緯など。
◎松崎裕子
「RIM広場 書籍紹介 レコードマネジメント・ハンドブック : 記録管理・アーカイブス管理のための」
『Records & information management journal : the information management professionals』ARMA東京支部, (31):2016.6
https://ndlopac.ndl.go.jp/F/?func=find-c&=&=&=&=&=&=&ccl_term=001%20%3D%20027571583&adjacent=N&x=0&y=0&con_lng=jpn&pds_handle=&pds_handle=
14 土曜日 5月 2016
タグ
アーカイブズ, ビジネスアーカイブズ, BAA, business archives, 編成, 記述, 企業史料協議会
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This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
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再来週の金曜日(5月27日)、企業史料協議会(Business Archives Association: BAA)の第35回総会・記念講演会が開催されます。会場は四ツ谷駅そばの主婦会館。初めての会場です。
http://www.baa.gr.jp/news.asp?NoteAID=11
http://www.baa.gr.jp/syousai.asp?id=393
総会を前にBAAのこの一年(2015年5月~16年5月)を振り返りました(私が参加した範囲で、です)。
・総会(第34回:2015/5/29日本教育会館、第35回:2016/5/27予定)
・広報部会(7/14、9/2、11/30、2/9、3/2、3/29、5/10、5/17予定、すべてBAA事務所)
・理事会(5/29、10/2、12/4、3/18、5/27予定、5/27を除きスクワール麹町)
・資料管理研修セミナー:「電子データの長期保管:現状と動向」(10/9一般社団法人全水道会館)、「史資料のデジタル管理と活用」(3/1中央大学駿河台記念館)
・第4回BA(ビジネスアーカイブズ)の日打ち合わせ(9/8アジア歴史資料センター、9/28国立情報学研究所)
・第4回BAの日講演会・シンポジウム(11/5日本教育会館)
・広島地方見学研究会(11/26-27)
・ビジネスアーキビスト研修講座「多様な価値を持つ企業アーカイブズとは」出講(12/10東京大学本郷キャンパス小島ホール)
・博物館セミナー「これからの企業ミュージアム」(3/8中央大学駿河台記念館)
■7月11日の資料管理研修セミナー
「資料活用のための目録作成のヒント:資生堂企業資料館での資料整理を事例として」
企業史料協議会では30年以上にわたって企業史料の取り扱い、管理、活用等に関してセミナーを行ってきました。研修担当理事によると(不思議なことではあるのですが)「目録」(アーカイブズの用語としては「編成、記述」)に関するセミナーを開催するのはおそらく初めてではないか、ということでした。これは日本における企業史料の保存と活用が長らく社史編纂を目的としてきたことと関係するのかもしれません。
講師を引き受けてくださったのは東京大学文書館准教授の森本祥子先生(「目録の標準化とは何か」)と学習院大学大学院アーカイブズ学専攻博士課程の清水ふさ子さん(「アーカイブズ資料記述および目録作成の一例:資生堂企業資料館所蔵資料を例に」)のおふたりです。申し込み多数のため急きょ大きな会場を確保して約80名の参加者にお越しいただきました(当初の募集人員定員は20名弱)。この分野に関する学習・研修の機会が求められていることを痛感しました。
通常司会は研修部会担当理事が行うのですが、研修部会に企画を持ち込んだ関係で私が司会を担当させていただきました。
http://www.slideshare.net/Business_Archives_Association/ss-50534474
http://www.slideshare.net/Business_Archives_Association/ss-50596064
http://www.slideshare.net/Business_Archives_Association/201507105-50418367
https://www.facebook.com/kigyoushiryou/posts/744653425657162
https://www.facebook.com/kigyoushiryou/posts/744656185656886
■11月5日のビジネスアーカイブズの日
「デジタル時代におけるビジネスアーカイブズ」
このイベントは毎年広報部会が企画運営します。2015年は特別講演をアジア歴史資料センター長の波多野澄雄先生(アジア歴史資料センターセンター長)に、今年のBAの日のテーマ「ビジネスアーカイブズと情報発信」に関する基調講演を高野明彦先生(国立情報学研究所コンテンツ科学研究系教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授)にお願いしました。
パネルディスカッションでは「デジタル時代におけるビジネスアーカイブズ」をテーマに石川敦子氏(㈱乃村工藝社)、佐藤朝美氏(㈱資生堂)、渡邉淳氏(セイコーミュージアム)の三人をパネリストにお招きし、高野先生にはモデレータをお願いしました。資料のデジタル化による積極的な情報発信は各社の事業に貢献するのはもちろんですが、情報発信がアーカイブズへの関心を高めると言う点も非常に重要です。
https://www.facebook.com/kigyoushiryou/posts/803890816400089
■(+α)1月の全史料協近畿部会(尼崎市総合文化センター7階 会議室)
「東京大学文書館における資料管理のとりくみについて:理論の理解と実践の試み」
これは7月のBAAでのセミナーを聞きつけた(!)全史料協関係者から、関西でも森本先生のお話が聞きたいということで実現した企画であると聞いています。コメンテータとして参加させていただきました。
記録資料整理における国際標準に関する理論(ICAがまとめたISAD(G)とオーストラリアで採用されて利用されているシリーズ・システム)と、東京大学文書館での実践(既に完結した歴史資料はISAD(G)で記述し、現在も作成され続けている大学法人文書に関してはシリーズ・システムに依拠して記述する)について詳しいお話をうかがいました。
http://jsai-kinki.com/blog-entry-66.html
https://www.facebook.com/AmagasakiMunicipalArchives/posts/827267230719049
企業で資料整理をする場合「なぜ国際標準が必要なのか」という疑問を持つ方も多いと思います。つい先日も「日本では今のところ、どの資料管理システム・ベンダーからも、アーカイブズ記述の国際標準に依拠したシステムは提供されていないんですよね」とお話したところ、ある企業資料館の館長さんから「いま使っているシステムで全然問題がない。国際標準でなくてもいいんじゃないの」という趣旨のコメントをいただきました。現在のシステムによって必要な資料を的確に探し出すことができる、満足できている場合、そして相応の投資をしている場合原価償却するまでにシステムを変えるといった必要性はもちろんないでしょう。
ただし、企業も政府もいずれ担当者は異動したり、退職したり・・・つまり変わります。文書作成者や作成者に近い人が資料管理をしている間はその文書に関するコンテクスト情報を得ることは難しくないかもしれませんが、アーカイブズの担当者が代替わりしていくうちにコンテクスト情報が失われていくのは避けられません。アーカイブズ資料が標準(規格)に則って記述されていれば、このような代替わりによっても、正確なコンテクスト情報を継承していくことができます(以上、森本先生の講演での説明を要約。http://www.slideshare.net/Business_Archives_Association/ss-50534474 スライド14)。ですから、システムの更新などの時期を迎えるならば、目録作成において標準という考え方を取り入れていくことを考えるのは好ましいことであると言えます。
そして、森本先生がもうひとつ強調していた「アーカイブズ資料は、資料の数だけ個性がある」から「ゆるやかにうけとめることがポイント」という点も重要です(前記スライド22)。アーカイブズはひとつとして同じものがありません。企業でも、同じ業種のアーカイブズであっても所蔵資料はまったく異なってきますし、編成(一般的な日本語に置き換えると「分類」)・記述も違ってくるのは避けられません。マニュアルがない、とも言えます。そのため所蔵資料を自らが分析して、編成(分類)、記述する必要が生じるわけで、そこが難しいところでもありますし、また面白いところでもあります。
■(+α)ICAソウル大会
そして今年は4年に一度のICA Congressがお隣韓国ソウルで9月に開催されます。私が関わるICASBAのセッション・プロポーザルが受理されたほか、加藤丈夫国立公文書館館長が「日本のアーカイブズの伝統をグローバル時代の新たな需要と調和させる:日本のビジネスアーカイブズに焦点をあてて」というタイトルでプレゼンテーションを行われるという発表がありました。
http://www.ica.org/sites/default/files/ICA%20Congress%20Seoul%202016%20accepted%20papers%20by%20TOPIC.pdf
http://www.ica.org/sites/default/files/ICA%20Congress%20Seoul%202016%20accepted%20papers%20by%20subID.pdf
加藤館長にはBAAの第2回ビジネスアーカイブズの日記念シンポジウム(2013年11月5日)で特別講演「企業が語り継ぐもの」を行っていただきました。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.432643056858202.1073741826.223260084463168&type=3
国立公文書館館長がビジネスアーカイブズをテーマに掲げて講演すると知り、たいへん驚きつつ、BAA関係者にとってはうれしい知らせでした。
■(+α)『レコード・マネジメント・ハンドブック:記録管理・アーカイブズ管理のための』翻訳プロジェクト
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784816926112
私も編訳者の一人として参加した翻訳プロジェクトの成果物『レコード・マネジメント・ハンドブック:記録管理・アーカイブズ管理のための』が来月中旬日外アソシエーツから刊行されます。先日無事校了を迎えました。
この本は今年度のBAAの活動とは直接の関係はありません。しかし校了を迎えたのを機に、もう少し長いスパンで振り返ってみると、これもBAAの活動に連なるものであるなぁ、といささか感慨深く感じています。
始まりは東日本大震災があった2011年。前々年から公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センターが準備を進めていたビジネス・アーカイブズ国際シンポジウム「ビジネス・アーカイブズの価値:企業史料活用の新たな潮流」(2011年5月11日)に、この年設立30周年にあたるBAAも共催者として、準備に関わってくださいました(国際アーカイブズ評議会企業労働アーカイブズ部会 (ICA/SBL)も共催)。
http://www.shibusawa.or.jp/center/network/01_icasbl_Tokyo.html
大震災のため一時は中止かとも思われました。しかし、海外のビジネスアーキビストの参加キャンセルも少数にとどまり、無事に開催できました。この時のプレゼンテーションを基に、主催者の公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センターは『世界のビジネス・アーカイブズ:企業価値の源泉』を編集し、2012年4月に日外アソシエーツから刊行することができました。
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20120215/1329283710
本書刊行にあたっては日本のアーカイブズ界で活躍する方々に翻訳チームに参加してもらいました。英国国立公文書館のアレックス・リッチー氏による「ビジネス・アーカイブズに関する全国的戦略(イングランドおよびウェールズ)」を担当してくれたのが、学習院大学大学院人文科学研究科(当時)の森本祥子氏でした。またSBL議長でシンポジウム開催にリーダーシップを発揮してくれたフランスのサンゴバン社アーキビストであるディディエ・ボンデュー氏の部分を担当してくれたのが立教大学共生社会研究センターの平野泉氏。ボンデュー氏の章「フランスのビジネス・アーカイブズ、経営に役立つツールとして:サンゴバン社の例」の翻訳・編集にあたっては英語のみならずフランス語にも通じている方がどうしても必要で、平野さんはまさに適任でした。
この本の刊行もご縁となり、森本さんにはBAA編『企業アーカイブズの理論と実践』(2013年11月刊)第4章「機能としてのアーカイブズ」の執筆を担当していただきました。
http://www.baa.gr.jp/kankobutu.asp?NoteAID=32
http://www.amazon.co.jp/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E5%AE%9F%E8%B7%B5-%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%8F%B2%E6%96%99%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A/dp/4863451768
一方、ちょうどこの時期(記録によると2013年11月13日)、日本アーカイブズ学会委員の平野さんから翌2014年年4月のアーカイブズ学会設立10周年記念大会企画研究会「私たちの『アーカイブズ学』をとらえ直す──批判・検証・展望」に森本さん、京都大学文書館の坂口貴弘さんとともに発表できますかという打診を受けました。
日本アーカイブズ学会2014年度大会(設立10周年記念大会)2014年4月20日(日)学習院大学
http://www.jsas.info/modules/taikai02/index.php?id=12
この時の発表は『アーカイブズ学研究』21号(2014年12月刊)に収録されています。
http://www.jsas.info/modules/publications01/index.php?id=35
この企画研究会や当時の出版状況を見渡す中で、アーカイブズ管理の実務をしっかり支えるテキストが必要なのではないか、という意識が高まり、それが『レコード・マネジメント・ハンドブック:記録管理・アーカイブズ管理のための』翻訳プロジェクトを立ち上げる動機ともなりました。
2011年の国際シンポジウム以前のBAAのアカデミック・コミュニティとの関わりは、もっぱら経済史・経営史研究者に限られていたように思います。ですので、過去5年の間にアーカイブズ学研究者とのつながりを深めたことは特筆すべきことかと思います。理論にガチガチにしばられて自由な発想でアーカイブズを運営できないのは論外でしょう。しかし、確固とした理論・研究活動から栄養をいただいていくことは、企業アーカイブズのレベルアップ、成長に不可欠であると思います。
『レコード・マネジメント・ハンドブック:記録管理・アーカイブズ管理のための』は組織における文書管理・記録管理・アーカイブズ管理のための包括的な手引書です。編訳者としては、企業の方々にもぜひ参照していただきたいと希望しています。
最後にBAAの話題に戻ると、今年が創立35周年ということは2021年の40周年(anniversaty!)まであと5年です。5年後、今回の翻訳プロジェクトに加わってくれた30代の若手アーキビスト・研究者がさらに活躍している姿は目に浮かびます。5年後のBAA、5年後のビジネスアーカイブズ、5年後の自分は一体はどうなっているでしょう。私個人としては、研鑽を怠らず、科学と技術の発展に取り残されないよう心がけるばかりです・・・

広島地方見学研究会(11/26-27) にて